ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【概要】プロジェクトマネージャ試験対策

この記事は約7分で読めます。

平成28年春、高度情報処理技術者のプロジェクトマネージャ(PM)試験に合格しました。

PM試験(概要)のイメージ

もう皆さんはご存知かと思いますが、PMは情報処理技術者試験のレベル4に当たります。

ちなみに、このレベル。
レベル7まであります。

ITスキル標準」(p.3)では、高度な知識・技能をもつハイレベル高度IT人材ということです。
ずいぶん大層なものなのです。
レベル7は、というと、国内のハイエンドプレイヤーかつ世界で通用するスーパーハイレベルプレーヤーとのことで、もう何が何だかわかりません。

 

脇道にそれましたが、本題に入りましょう。

試験は、午前Ⅰ(免除規定あり)、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱとあり、合格率は毎年12~13%くらいです。

 

試験会場は30~40歳台の男性が95%くらいを占めており、ほとんどが黒めの洋服を着ている人々です(笑)

 

序論

私はシステム会社勤務でもなんでもなく、普通の会社の事務職でIT部門で働いていますので、いわゆるユーザー企業ということになります。

ですので、大規模システム開発とかそんな大層なことはやったことがなく、もちろんプロジェクトマネージメントだってシステム開発会社の人からしてみれば、カスみたいなものです。

 

しかしながら、そんな私でも受かりました!
そして、同じような事務職の方、もちろん公務員の方だって受かります!

 

プロジェクトマネージャ試験は社会的評価もそこそこあります。雑誌とかで「社員に取らせたい資格」上位の常連で人気資格です。社内評価や転職にも有利に働きます。

とはいっても、この資格があるからプロジェクトマネージャの”資質あり”とは残念ながらなりません。
業務独占資格でもないので、”ないよりあったほうが良いよね”という資格ではあります。

 

しかし、プロジェクトマネージャという肩書きがあれば、それだけ市場(社内・社外、転職市場等々)での価値は見出せます。
公務員に転職したい人だってこの資格があれば有利な条件になるところもあります。
この資格を含め高度情報処理技術者試験合格者が前提の公務員試験(例:有名どころだと、東京都庁や警視庁 etc)もあります。

 

しかも、業務で少なからずこの勉強で得た知識を活かせるところは必ずあります。
何よりも最大の効用は、常識的な行動ができるからです。

 

常識的とはもちろんIPAのフレームワークであり、PMBOKであります。
ユーザー企業では、システム開発会社に言いなりになることも多いと思いますが、そこで発注者として、”一般的にはこうでしょ”、”ふつうはこれでしょ”と対等に言えて、しかも相手方だって納得するものになり、Win-Winという結果になります。

めんどくさいことになる可能性は低くなると思います。

 

繰り返しになりますが、ユーザー企業だって公務員だってプロジェクトマネージャは取ったほうが絶対に良いです!!そして、そういった方たちだって受かります!

 

今後、詳しく記載していこうかと思いますが、まずは勉強方法について、ザッと概要を書きたいと思います。

 

午前Ⅰ対策

午前Ⅰはマークシート方式の知識問題です。

午前Ⅰは免除されることもあり、2016年11月時点での免除規定は以下です(情報処理推進機構 試験要綱 P17「6.免除制度」より)。

(1)応用情報技術者試験に合格する。
(2)いずれかの高度試験又は支援士試験に合格する。
(3)いずれかの高度試験又は支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る。

 

ですので、上記規定を満たさない人は、午前Ⅰから受験しなければなりません。

内容はレベル3までの情報処理試験の知識で対応できますが、決して侮ってはいけません

PMを受けようと思う人は、すでに何らかの情報処理試験を受けていると思うので、午前Ⅰを受けるということは、前回合格から2年を超えていることになると思います。

 

午前Ⅰの勉強には参考書を買う必要はありません

どうしても買うというのであれば、解答解説が端的に載っている中古本で十分です。

 

オススメは過去問を解説付きで載せてくださっているWebサイトです。

ググればすぐに出てくると思いますので、検索してみてください。

 

午前Ⅱ対策

こちらもマークシート方式です。

午前Ⅰ同様、Webサイトでの学習で十分です

問題の6割以上は過去問から出題されるため、あまり前からやると忘れてしまうので、勉強するのは試験の2~3週間前がベストです。

 

社会人の方であれば、昼休みの30~40分くらいで何回か繰り返せば十分です。
あまりやり過ぎないように。やり過ぎは時間の無駄になります。

 

午前問題対策については、『ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午前編】プロジェクトマネージャ試験対策』に詳しく書きましたので、こちらも参照してください。

ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午前編】プロジェクトマネージャ試験対策
今回はプロジェクトマネージャの午前Ⅰと午前Ⅱのことを経験から書きたいと思います。 『ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【概要】プロジェクトマネージャ試験対策』での紹介のとおり、午前試験はマークシート方式で、午前Ⅰはレベル...

 

午後Ⅰ対策

午後Ⅰからが本番です。

お昼休み後の満腹感からくるダルさと戦い、目をこすりながら、問題用紙と向き合います。

 

ここで書くまでもないですが、PM試験の参考書では有名な三好康之著「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」、通称「みよちゃん本」といわれるものがあります。

ご多分にもれず、私もこれを使用しました。

 

この本で、しっかり午後Ⅰに関する考え方を押さえ、過去問をやりまくる
午前問題のようにまったく同じ問題は出ませんが、シチュエーションは近い問題がでるので、とにかく過去問中心主義でいくことです。

 

午後Ⅰ対策の詳細は、『ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午後Ⅰ編】プロジェクトマネージャ試験対策』で書いてますので、こちらも参照してください。

ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午後Ⅰ編】プロジェクトマネージャ試験対策
今回はプロジェクトマネージャ試験の午後Ⅰ対策について書いていきたいと思います。 試験の詳細は情報処理推進機構(IPA)の試験要綱から確認できます。 勉強にかける時間:40分×3問(過去7~8年分)×2周分 = 3ヶ月...

 

午後Ⅱ対策

午後Ⅱこそ最大の難関です。

こちらも「みよちゃん本」で学習します。

まずは、過去問をやるのではなく、過去問を読み込むこと。

 

そして、しっかりと自分の手で、2時間一本を書くこと。それも3~4本分が望ましいです。
これでいわゆるストーリーのモジュールや骨子を固めておきます。

 

平日は仕事、休日は家族サービス。
家庭を持っている方々にはこれは相当きついです。本当にきついです。

 

しかし、一本書いたら、推敲。しばらくたって読み返し推敲。
を繰り返さなくてはなりません。イメージとしては、ブラッシュアップ。会社の資料作成と同じ要領かと思います。

 

午後Ⅱ対策については、『ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午後Ⅱ編】プロジェクトマネージャ試験対策』で書いてますので、こちらも参照ください。

ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午後Ⅱ編】プロジェクトマネージャ試験対策
前回の『ユーザー企業でも公務員の人だって受かる!【午後Ⅰ編】プロジェクトマネージャ試験対策』に続いて、今回は午後Ⅱ対策について書いていきたいと思います。 勉強にかける時間: ①あるべき姿を学ぶ+②定石を暗記+③論...

 

おまけ

プロジェクトマネージャ試験に最適なシャープペンについても『資格試験や大事な試験におすすめ!最高のシャープペンBest3』にて書いてますので、そちらもぜひ参照してみてください。道具にこだわることも大事。

資格試験や大事な試験におすすめ!最高のシャープペンBest3
試験というものは事前準備が命です。 しかし、いくら事前準備を万全に行っても、当日予期せぬ事態が発生しないとも限りません。 私は、高校生の時、センター試験の日が大雪で案の定電車が止まって、大慌てで会場に駆け込んだ遠い記憶があります...

 

また、試験当日にやっておくべきことを『資格試験や大事な試験でおすすめ!試験当日にやるべきこと』としてまとめてみましたので、よろしければこちらも参照してみてください。

資格試験や大事な試験でおすすめ!試験当日にやるべきこと
今回は資格試験や大事な試験の当日にやっておくべきことを書いていきたいと思います。 試験当日の良くある光景・・・・・ 試験当日・・・ とても緊張している。 朝が早い。 ...

 

 

いずれの対策も王道はないと思います。

特に午後Ⅱ試験は一度も練習しないで合格する人は相当な経験と知識があり、頭が良い人です。その他大勢の一般人は、やはり地道にやっていくほかないと思います。

私も、はじめに受けたときには業務経験も何も大してないのに、余裕ぶっこいて午後Ⅱ対策を何もせずに挑み、幸いにも午後Ⅰは通りましたが、午後Ⅱであえなく撃沈。

なんとなく書きやすそうな問題だったから、余裕やろーと思っていました。バカでした(笑)

ですので、皆さんもバカにならない、つまり時間を無駄にしないよう効率よく、そこそこに勉強していきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました