情報処理技術者試験の高度区分では論文試験があります。
人気のプロジェクトマネージャ試験でも論文が課せられます。その他、入社試験や公務員試験、国家試験等々いろんな試験で論文を書く機会は多いのではないかと思います。
今回は論文試験での書き方の基本を書いていきたいと思います。
なお、今回は原稿用紙のようなマス目がある解答用紙を前提に書いていきます。
基本中の基本
以下は絶対に押さえておきましょう。
これができていないだけで確実に落ちると思います。
- 段落はじめは1マス空ける(段落を下げる)
- 文頭に句読点は置かない(括弧やカギ括弧も)
- 括弧やカギ括弧は1マス使う
数字の書き方
基本は以下のような感じです。
- 半角数字は1マスに2文字、全角数字は1マスに1文字
- 半角数字は基本的に2ケタ以上のときに利用
- 3桁区切りのカンマは不要(100,000のようなカンマのこと)
と、このような感じです。
英語(アルファベット)
アルファベットについても、少しあります。
- 大文字は1マスに1文字
- 小文字は1マスに2文字
論文のちょっとしたひと工夫
上記に書いたようなことは、みんなやっています。
そして、それをやらなければ、おいていかれちゃいますのでしっかり意識しましょう。
そして、ちょっとしたひと工夫を惜しまなければ、しょっぱい論文がピリリとなるかもしれないです。
章立てを作る
設問がたった1文で「~~について述べよ。」となっていても章立てで論文を構成することにしましょう。
こうすることで論旨の流れが読み手に伝わりやすくなります。
また、たとえば、情報処理技術者試験のように設問1、設問2・・・となっていて、すべてをひとつの論文として構成する場合には当然、章立てすることは明確に採点者にアピールできることになります。
その設問の中にもいくつか要素があれば、その分だけさらに細かく章立てをします。
逆に、章立てしないと間延びした感じがして、読み手としてもどこで息継ぎをしたら良いのかわからず、印象が悪くなる可能性があります。
さらに、試験のとき(どんな論文試験でも)、問題文を読んで最初にやる論文骨子(構成)を考えるときには、章立てを最初に熟慮することで論理構成を組み立てやすくなるというメリットもあります。
また、書いている途中で、やっぱ違うな~と思う時でも、全部書き直すのではなく今の書いている章だけを書き直せば良いことが多いです。これは、だいぶ大きなメリットです。ドミノを作っているときに、途中で倒れないように壁を作っておくのと同じ感覚ですかね。
章タイトルのフォントを変える
パソコンであればフォントを変えるのは容易ですが、手書き論文でできるの?と思っているかもしれません。できます。
それは、文字の太さを変えることです。太字にするのです。
太字にすると全く違う印象になりますよ。
だから、冗長な原稿用紙でも、章タイトルを太字にすればメリハリがついてグッと良い印象になります。
では、太字にするにはどうするか。
シャープペンだったら、普通の文字は0.5mmで、章タイトルは0.8mmとか。
そして、普通の文字はBもしくはHB、章タイトルはBの芯を使う。
私としては、太さを変えるのなら、すべてBで書くというのが良いです。
つまり、
- 普通の文字は0.5mmのB
- 章タイトルは0.8mmのB
というのが最良だと思います。
まぁ、文字の癖とか筆圧とかは人それぞれなので、自分に合った組み合わせを模索してみてください。
なお、オススメのシャープペンについては『資格試験や大事な試験におすすめ!最高のシャープペンBest3』を見てみてください。最高のシャープペンです。

ちなみに、シャープペンの芯については、色々試しましたが、コレ↓が一番良いと思います。ほんのちょっとだけ高いですが、書き心地が全然違いますよ。
シャー芯なんて、現代の日常生活を送るうえでは、ほとんど減らないから、これで数年は十分持ちます。ということは、超コスパ最高!
ちなみに、0.8mmのシャープペンなんて普段は扱わないと思うので、100円ショップで買ってください。
たった100円の投資でリターンは絶大です。ROIは最高です。
ほんの2本のシャーペンを駆使するだけで、書きあがった印象が引き締まって見えます。
最後に。
下手でもよいから、丁寧に書くことを意識しましょう。
実はこれが意外と一番重要かもしれません。ザザザーっと書いていると、漢字のハネとかトメが雑になって、論文全体の印象まで悪くなってしまうこともあるようです。
何よりも、練習はできるだけたくさんやって書き慣れることが大事です。
ちょっとしたことを意識しているのといないのとでは、実力が同じもの同士の競争では差が付きます。
ぜひとも参考にしてみてください。
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