2019年現在、我が家には7鉢のオリーブがあります。
オリーブ育成のきっかけは『オリーブとの出会い』をのぞいてみてください。
今回はこちらの種類を紹介していこうかと思います。
国内でのレア度(希少種であること)も個人的感覚でつけていきます(最大★5つで5点。☆は0.5)。
I77(アイセブンセブン(ワンセブンセブン))
一番初めに買った品種です。2013年位に我が家にやってきました。
オリーブマニアの方々のお言葉を借りれば、いわゆる「茶プラ」の苗です。
「茶プラ」をご存じない方のために、説明すると、「茶色いプラスチック鉢に植えられたオリーブ」のことで、これは鶴亀園という生産者(ナーセリー)さんが作っています。
茶プラの苗は土が粘土質で根の成長には良いものではありませんが、大量の苗を栽培するには養分や保持性の点から、田んぼ(粘土質)で栽培することは理にかなっていると思います。
しかし、消費者としては、プロのようには管理できないので、できるだけ枯らさないように、良質の土にしてほしいものです。
粘土質の何が悪いかって、植え替えの時に土が全くほぐれない。そして、吸水性・排水性が著しく悪いので根の成長にも悪い影響が出て、つまるところ、木そのものの成長に影響するのです。
せっかく良い品種をたくさん生産されているので、一消費者としては何とかならんものかと思っていしまいますが、この現在の状況を変えてしまうと市場に多く出回らなくなるという虞もありますので難しいところですね。
I77は、ワシャワシャ芽が生えてくる萌芽性が高い品種です。
育てている感じから以下のような特徴がみられます。
- 葉と葉の間隔が短い
- 葉が細目
- 木肌が美しい
- 実は丸目
私にとって初めてのオリーブで、かつ茶プラだったので、根っこをガシガシ傷つけて、ちぎってしまって植え替えたので、その直後から、葉先が黄色くなりポロポロ落ちてしまう現象に見舞わされました。
これにはビックリしました。
植え替えて1週間もしないうちにみるみる禿げていく(笑)
葉先が黄色くなるのは、生命の危機を感じた植物が落葉させる(落葉させてエネルギーや水分蒸散を抑制する)ためになる生理現象です。
正常な反応ですが、放置すると枯れて死んでしまいますので、水やりを控えて、葉にエネルギーを使う日光を当てることを避け(半日蔭で)、じっとさせておくのが良いです。
そんな感じで、葉っぱを落としてしまいましたが、今も何とか元気に育っています。
カラマタ
カラマタはギリシャ原産でに国内では超希少です。
オリーブを始めてしばらくしてカラマタの存在を知り、どうしても欲しくなりました。オリーブマニアなら一度はそう思うはずです。
カラマタは挿し木ではほとんど不可能とのことで、接ぎ木で増やします。しかも、生育も良くもないようなので、増産が難しそうです。
本物のカラマタに出会うまで、色々偽物をつかまされました。
カラマタはその希少性と人気から偽物が多く出回っています。
特にネット通販は現物を見ることができないことがほとんどなので届いてみないとわかりません。ギャンブルです。しかも、足元を見て、値段がやけに高い。疑わざるをえませんね(笑)
しかし、ちゃんと現物写真を載せているところは本物だと思います
。在庫が多くて載せられない・・・ということはこの品種に限ってはないでしょう。
カラマタの特徴は以下です。
- 葉がとても大きい
- 葉がクルンとしていてヒラヒラ(ペラペラ)している
- 実が勾玉型で大きい
- ほぼ接ぎ木なので、根本に特徴
- 根が少ない?
葉っぱのデカさは↓のように手のひらを覆うくらいです。
私の手は小さくもないので、その大きさが良くわかると思います。
カラマタをゲットできたのは本当に幸運だったと思います。
非常に良いお店で買わせていただきました。やはりちゃんとしたものを適正な値段で売るお店は信用がおけるし、これからも繁盛すると思います。
本物でも高額で売っているネットショップもあります。
大事に育てて大きくした木が高いのならわかりますが、何十センチかの苗で何万円とかはないと個人的には思います。
生き物ですので値段はその成長にかけてきたコストが上乗せされるわけですが、植物に至っては基本、日光と水(と肥料)だけですので、それほど品種間で値段はかからないはずだと思います。ですので、ファイナンス的に言うとプレミアムが上乗せされているわけですね。
それが良心的かそうでないかの差が現れているのだと思います。
ということで、ここ2年くらい頻繁に調査をして、2鉢ゲットできました。
それぞれ違うお店で購入し、どちらも親切なお店でした。こういうお店に巡り合えるのは幸運だったと思います。
買った年は異なりますが、両方、秋ころ購入しました。秋あたりが狙い目と思います?
カラマタ1号はギリシャ産。
カラマタ2号はイタリア産。
出生地は違いますが、似たような感じです。
接ぎ木ですので、親木の完全なクローンです。それぞれ親の特徴を受け継いでいるので、成長したらどのような個性が出るのか楽しみです。
わが子ともに健やかに成長してくれることを祈るばかりです。
実のほうは隔年で少しずつ収穫できるようになってきました。
↑カラマタ1号(ギリシャ人) 写真ではそうは見えませんが葉がでかいです。
↑カラマタ2号(イタリア人) 葉がヒラヒラしてます。
アザパ
こちらも国内では希少品種です。
カラマタと同じくらい出回らないですね。アザパもカラマタも茶プラの鶴亀園さんも生産している(していた?)ようですが、めったに市場には出ていないようです。
アザパは、チリ原産の特大品種です。ようやく少量ですが実がなってきて、特大品種でしかも、美味!ということでとても楽しみにしています。
アザパに限らず、オリーブという植物は木肌や葉だけでは品種の特定が難しいです。
おそらくですが、異種受粉性なので、受粉した実からとれた種から成長した木は、それはもう遺伝学や分類学的には別の品種になってしまいます。
そして表現型(見た目)も微妙に異なってきます。
高校での理科(私のころは生物ⅠBと呼ばれていましたが、今は知りません(笑))でも「メンデルの法則」という項で、シワシワのエンドウとツルツルのエンドウが云々というのがあったと思います。アレです。
アザパの特徴は以下です。
- 実が超特大
- 直立型
- 葉がそんなに特徴がない
こんな特徴なので、アザパは実がなってみないとわからないと思います。
ですので、我が家のアザパも十分に比較できるくらいに大きくなってみないとわかりませんな。
2016年の春に入手したので。カラマタでやられた偽物攻撃で猜疑心満載です(笑)
なので、怪しそうなのですが、もう少し先に期待したいと思います。
アザパは実がでかくてとても美味しいらしいので、楽しみです。
中くらいの実ができても美味しくいただきますよ。ええ。
↑マンザニロかも??なってみないとわかりませんよ!
バロウニ
2018年にバロウニをGETしました。
こちらも秋ごろに探していたら、偶然見つけました。
そこそこの値段でしたが、脊髄反射でポチってしまいました(笑)
届いた苗は、株立ち(いくつかの主幹が根元で集まっている株の様子(イメージとしては、雑木林っぽい感じ?))のヒョロっとした苗でした。
うちにやってきた当時は、無茶苦茶な樹形で、樹冠が徒長してクルクル巻いていたり、絡まっていたりで、頭にきて選定しまくりました。
今はスリット鉢に植え替えて、株を一つひとつに分けて育成しています。
特大実品種なので結実が楽しみです。
ジャンボカラマタ
バロウニ同様、2018年から栽培しています。
『売り切れ前に急げ!オリーブの超希少品種が大変なことに!!』にも書いたとおり、信頼と実績の小倉園さんの苗です。
樹形が非常に美しくプロの剪定をまざまざと見せつけられました。見ているだけで剪定の勉強にもなります。
その後、夏にワシャワシャ伸びてきたので、少し剪定したら不格好に・・・
やらなきゃ良かった・・・
まぁ、また生えてくるでしょう。
超特大実は見ているだけで癒されます。
本当にビビるくらいデカい実です!
これはオリーブなのか!?と思うくらいです。木は重くないのかなぁ・・・
じっくり、超特大実を鑑賞させていただいています。
その他
カラマタ(?)やジャンボカラマタ(?)と言われて買った苗があります。
カラマタ(?)は小さすぎて実もならないので、何の品種なのかわかりません。
カラマタは小さくても葉がペラペラなのでわかると思うのですが、我が家のカラマタ(?)はなんか葉がアレレ・・・な感じです。
ジャンボカラマタ(?)については、ネットのオリーブマニアの方々の証言からジャンボカラマタではなくジャンボカラモタだと思います。
ラベルはちゃんと「ジャンボカラマタ」と書いてあったのですが、剪定の仕方(結構低い位置から剪定している)からたぶんそうだろうと考えられます。
とはいえ、生物・バイオ出身としては捨てるという選択肢はないので、大事に育てたいと思います。偽物ということではないのでしょう。そういう品種なのだということでしょう。紛らわしいですね。
上記でも書きましたが、オリーブは異種受粉性なので、純粋な品種というのが厳しいので、これもまたそういうことなのでしょう(察)
今後もまたそれぞれの成長について書いていきたいと思います。
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